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2017年4月26日水曜日

貧困が生み出すもの

良い本に出合えた時はとても気持ちが盛り上がる
今回もそんな本に出合えた。
漫画だけど深い

裏社会的な犯罪を背景として描いており、その点を逆に防犯という観点からも読むことが出来る漫画なので読みながらも学べる要素がある。
しかもギャグ要素があり飽きさせずに読める。

しかし、それだけじゃない
この漫画は貧困などが生み出す社会的な心の貧しさをきちんと描いているのだ。
子ども時代の生活がいかに大事なのか
貧しさとは空腹や物が買えないとの戦いだけではなく、
偏見という目線であったり、扱いであったりする周りの大人から厳しい扱いを受けることも含まれる。

子どもという弱い存在であったがゆえに食い物にする大人
そんな大人たちによって心を蝕まれた子ども時代
そういった子供時代の背景を描いている。

つまり貧困とはお金の有無だけでは表現できない、心のゆとりを盗られることなのだと感じた。

自分に余裕がないから他人に目を向けることが出来ない。
他人のことを考えることもできない
だって自分が生きることで精一杯なのだから。





僕は自分だけ、自分の家族だけという狭い範囲で物事をとらえていたのかもしれない。
事件などのニュースを見たり聞いたりしても、一時的に感情がいろいろと出るがそれをいつまでも引きづることなく次へと進む。
次に進んだ時にはもう事件のことは過去のこととなっている。

過去となったら、他人事なのだ。

でも、それではだめだと気が付いた。
目に見えていることが自分の課題であり、物事の背景を常に考えて行動していかなければいけない。
そんなことを深く考えさせてくれる漫画だった。

実際に取材をし描いた漫画のようだが、とてもよかった。
作者が訴えたいことが伝わってくる。

ギャングース(16) (モーニング KC)
肥谷 圭介 鈴木 大介
講談社 (2017-04-21)
売り上げランキング: 1,430



いつの日か児童クラブ的、学童的なものが創れたらと僕は考えている




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